お知らせ

葬儀後として「忌中(キチュウ)」や「喪中(モチュウ)」という風習をございます。
聞いたことはあると思いますがどんな違いがあるのでしょうか。
マナーも含めましてご紹介させていただきます。

忌中と喪中

「忌中」とは、近親者の喪に服し忌み慎んでいる期間。一般的には死後49日間をいう。
「喪中」とは、喪に服している期間。
とありますが、違いが分かり難いものでございます。

大様しますと、「喪に服す期間には忌中(短期間)と喪中(長期間)の2種類があります。またその期間につきましては故人との血縁関係によって異なります」となります。

一般的には、忌中は49(50)日間、喪中は1年間と言われております。

喪に服する

近親者が亡くなった場合には、一定の期間において死を悼み、身を慎むことを言います。
古くは、忌の期間には門を堅く閉ざして外出することも人に会うことも許されませんでした。また家の中では喪服を着て生活をしておりました。
酒肉を断ち、弔せず、賀せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたず、というような”しきたり”が暮らしの中に息づいておりました。
※喪服=昔は「遺族は白装束」「弔問客は羽織袴」が正装とはっきりと分かれていました。

「精進落とし」
本来でしたら、忌中の期間は精進料理となり忌明け法要後に精進落としとなりますが、現在では、初七日法要後の席で精進落としをする場合が一般的となっております。
※精進落とし=精進明けに普段の生活に戻る際に肉食や飲酒などをすること。
※神道/神式では、宴席のことを「直会(ナオライ)」と言います。

『 喪中はがき 』風習

喪中に関する風習としましては「喪中はがき」がございます。
※喪中につき新年の挨拶を遠慮させていただく旨をお知らせする挨拶状

(対象の親族)
一般的には「2親等以内」の方が亡くなった場合に喪中はがきを送ります。
また喪中はがきは、年賀状が販売される前の11月末までには出すようにしましょう。
※故人と同居の場合などは3親等以上でも出す場合がございます

(喪中期間の参考)
0親等:夫妻  =1年
1親等:父母  =1年
1親等:子   =3~6ヶ月
2親等:祖父母 =3~6ヶ月
2親等:孫   =1~3ヶ月
2親等:兄弟姉妹=1~3ヶ月
3親等:曾祖父母=喪中にしない
3親等:おじおば=喪中にしない
※配偶者側の姻族、同居の場合などは個々の判断となります。
※続柄は送る本人から見た関係
※服忌令より参考。
となり、上記の”喪中期間が正月にかかる場合”に喪中ハガキを送ります。

「寒中見舞い」
12月中に亡くなった場合などには年賀状に間に合わなくなりますので、喪中はがきの代わりに寒中見舞いとして御挨拶をいたします。※寒中見舞い=寒い時期に相手の健康を気遣って出す手紙。喪中はがきの代用として使用します。
寒中見舞いを出す時期としましては、一般的には1月7日までの「松の内」が明けてから出すようにしましょう。※松の内=門松を飾っている期間。

『 神事・祝い事 』風習

忌中や喪中に関する風習としましては神事や祝い事がございます。
古くから近親者が亡くなった場合には喪に服しているために、「神社の参拝」「お祭り」「祝いの席」などへ参加をしないという考えがございます。
またその期間としましては故人との関係にもよりますが、一般的には「忌明けまで」といわれております。※忌明け=49日忌や50日祭などのこと。
なお忌中にやむを得ず、祝い事などに参加する場合にはお祓いを受けるとよいでしょう。

正月飾り
しめ縄・門松・鏡餅などの正月飾りや正月料理・お屠蘇などは控えた方がよいでしょう。また年始回りや神社、仏閣への初詣も控えることが一般的です。

お年玉
喪中でお年玉を配る場合に、祝いの表書きが気になる方は「御小遣」など表記を代えて差し上げてはいかがでしょうか。

『 神棚 』風習

上項の神事として、自宅にある神棚封じをすることも風習のひとつです。
家族の方が亡くなると、自宅の神棚に半紙などで神棚封じをします。また忌明けまで張ったままとし、期間中は神棚には一切手を入れないようにします。

しめ縄や破魔矢
喪中で正月を迎える場合のしめ縄や破魔矢の対応につきましては、年末に購入して準備をし、忌明けをしてから交換されてはいかがでしょうか。
※保管場所は神棚以外がよいでしょう。

まとめ

これまでにご紹介させて頂きました風習は一般的なものでございます。地域によっては他にも様々な風習があるかと思います。
時代の変化とともに、葬儀も変わり、風習も変わっていくものと思います。
風習なので必ずしなければならない事とは申しませんが、一般知識としてご参考にされてはいかがでしょうか。

◎また下記にて詳細内容を記載しておりますのでご興味のある方はお読みください。
スズキ葬祭 TEL:0533-56-7249

語意

「 忌 」(キ,イむ,イまわしい)
1、嫌な事として避ける。恐れはばかる。
2、死者の命日。
3、喪に服する期間。など

「 喪 」(ソウ,モ)
1、人の死後に近親者が一定の期間において外出などを避けて身を慎むこと。
2、災い。凶事。災難。など

「 忌明け 」(キあけ,イミあけ)= 喪に服する期間が終わること。
※宗旨により考えが異なります
〇 仏教=49日(四十九日忌法要)
〇 神道=50日(五十日霊祭)
〇 キリスト教=30日(30日追悼ミサ) ※忌明けの習慣なし

親族

民法725条より親族とは下記3種類です。
1、6親等内の血族
2、配偶者
3、3親等内の姻族
※血族:血縁関係(養子縁組を含む)
※姻族:配偶者の血縁関係

0親等=夫・妻
1親等=子・父母
2親等=孫・兄弟・姉妹・祖父母
3親等=甥姪・曾祖父母

期間の定め

日本では古来より、忌服(喪に服すこと)に関する様々な制度がございました。しかしながら、現在では忌中や喪中の期間に関する法令/決め事は特にございません。ゆえに明治7年に出された「服忌令(ブッキレイ)」を基に参考としております。
下記にその詳細を記しておりますが、当時は時代背景により男女差などがありましたので参考資料としてお考えいただければよいかと思います。

【 服忌令/明治7年 】
父母  =忌:50日、服:13ヶ月
夫   =忌:30日、服:13ヶ月
養父母 =忌:30日、服:150日
祖父母 =忌:30日、服:150日
妻   =忌:20日、服:90日
嫡子  =忌:20日、服:90日
兄弟姉妹=忌:20日、服:90日
曾祖父母=忌:20日、服:90日
おじおば=忌:20日、服:90日
養子  =忌:10日、服:30日
孫   =忌:10日、服:30日
いとこ =忌:3日、服:7日
甥姪  =忌:3日、服:7日
※嫡子=家督相続をする子。

上記より、忌=忌中の期間、服=喪中の期間、を表しております。
これを基に現代では、「忌中とは50(49)日間」「喪中とは1年間」という考え方が一般的となっております。参考までに現代の忌引きの一例をご紹介いたします。

【 忌引き/現代 】
配偶者 =10日
父母  =7日
子   =5日
祖父母 =3日
兄弟姉妹=3日
孫   =1日
おじおば=1日
義父母 =3日
義祖父母=1日
※忌引き=近親者の死のため、勤めや学校を休んで喪に服すること。またそのための休暇。

「死」の概念

神道においては「死は穢れ(ケガレ)である」と云われております。

ゆえに『その穢れが他の者に移らないように』遺族は一定の期間において喪に服します。

科学の発達していない昔では、死や霊という存在に対して不可思議な恐怖感を抱いていたことと推測します。

しかるに葬儀においては、様々な昔からの風習(古人の知恵)が息づいております。

現代においては理解しがたい事とは思いますが、一般的なマナーとしてご参考にされてはいかがでしょうか。